「ブランノワール」とは、フランス語で「白と黒」「光と闇」
しょこたんは、「闇堕ち一歩手前てで踏ん張るお市ちゃん」
さっちゃんは、「闇へいざなうラスボス」
兄・信長の死を乗り越えようと必死に頑張るけれど、
楽しかった過去は何処、いつまでたっても春が来ないお市。
虚勢を張って生きるけど、どんどん人間としての喜怒哀楽が失くなっていき、生きている証・動悸さえも認められなくなっている。
闇を斬って月明かりの僅かな標を見つけ出すけれど、また迫り来る「闇からの誘い」
だけどそれでも、現世に、生きるということに、光を信じていたい
しかし、闇はすぐに迫っている。自分の中の光と闇の葛藤。
強かった信長自身の、口にしそうな言葉
「涙など 脆弱ぜいじゃくの象徴 恥すべきを 美酒に変える愚行」
それをひたすら唱えて自分を鼓舞するが、自分の弱い部分、闇からの本音が聞こえてくる。
「兄のため」と祈っていた想いは、本当は自分のためだった。
そのエゴイズムに気付かされ、否定しようとついてまわる自分のエゴ。
現世の苦しみを全て葬ってラクになろうとする誘いをはねつけ、 苦しくても、情けなくても、惨めで、生きている姿を晒していく覚悟をする強さ。
ふと気を緩めると堕ちてしまいそうなメンタリティ。
しかし、自分の中の光は絶対消さない意思表明。
自分の中の葛藤を続けながら無限に光と闇が交差していく。